八戸のぶなが 朝まで三戦

三戦固定八戸のぶながが、日々の想いを綴っていくブログにしたい。

八戸おじちゃんの思い出話(と愚痴) ゲームセンター編

暇なので思い出話でもしようと思う。どうせ思いつくことを取り留めもなく記述して行くので、読む価値の無い文章が出来上がるだろう。

 

おじちゃんの若い頃、学校帰りと言えばゲームセンターだった。

当時は格闘ゲームの流行に陰りが見え、音楽ゲームが流行し始めた頃だったと記憶している。私の育った街のメインストリート近辺には、合わせて10軒以上のゲームセンターが軒を並べていた。

半分くらいは大手の系列店であったが、残り半分は小規模な個人経営のものだったと思う。今やそれらの店は軒並み無くなり、片手で数えるくらいしか残っていない。

世相の反映とはいえ、寂しい事だと思い出す度に思う。

 

当時の店の中で、私が好んで通っていた店があった。

雑居ビルの地下に居を構えたその店は、その界隈で十指に余るゲームセンターの中でも一際雰囲気の悪い店だった。ヤニ臭さと小便臭さの合わさった様な独特の匂い、薄暗い灯りの下でもはっきりと分かる薄汚れた内装、無意味に細長くまるで通路に筐体を並べた様な狭苦しい店内…今のアミューズメント施設と化したゲームセンターとは比べ物にならない瘴気が漂っていた。しかし、その空気の淀みが妙に居心地が良かった。

客層はヤンキー系が3割、残りはオタク系であった様に思う。共通しているのは皆ゲームが上手かったこと。ゲームセンターに通っているのだから当然だという声もあるだろうが、周囲の店舗と比べても明らかに動きのレベルが違った。後で聞くと、その店はこの街でも有名な格闘ゲームのメッカ的存在だったそうだ。

私はと言えばそんなハイレベルなゲーマー達に着いて行ける訳も無く、店の片隅に置かれた年代落ちの一人用ゲームを遊んでは、こそこそと退店していたものである。

 

気付けば、この様な店はこの街のどこからも姿を消していた。

どこも明るく綺麗で清潔な店ばかりで、入り口にはクレーンゲームや太鼓の達人等を置いていて老若男女に門戸が広い。格闘ゲームの筐体も隅っこに追いやられ、大型筐体のカードゲームや音楽ゲームメダルゲームばかり。そして店内には女性店員の黄色い声のアナウンスが響いている。

薄暗い場所が大好きなおじちゃんとしては入りづらいことこの上ない場所と化してしまった。気怠い午後を過ごせるような気の抜けたゲームセンターを求めてやまない。